2006年 開催報告Atomistix Workshop in Japan

NSTI Nanotech2006“Atomistix Workshop”開催のご報告

Atomistix社はボストンで開催されたNanotech2006(2006年5月7日〜11日)にて製品展示とAtomistix社主催の ワークショップを開催しました。ワークショップではアトミスティックモデリングに関心の高い先端の研究者が50名ほど集い、ATKをはじめとして様々な手 法を使用した研究発表が行われました。

基調講演ではMark Ratner先生より単分子からなる分子素子における電子輸送に関する、理論についての概説がありました。ここではとくに、電極と素子部の接合の仕方によりどのように電子輸送量が変化するか、また電極と素子部の振動モード(Inelastic tunneling spectroscopy)を電子輸送計算にどのように取り込むかについて詳細に解説されました。

日本からは東北大学金属材料研究所の水関先生が招待され、講演されました。水関先生は、電極間にフェロセンやポルフィリンなどの様々な分子を導入した分子素子をTranSIESTA-C 1.3(ATK2.0の前バージョン)を用いて計算した結果を講演されました。
参照:Japanese Journal of Applied Physics Vol.45, No.4B, 2006, pp.3768-3771

また、川添研究室で開発されたコードを利用した大規模な2プローブ系の計算に関する発表も行われました。
資料参照

Atomistix社からはDr.StokbroとDr.Blomから次世代ATKおよびVNLに関する発表がありました。Dr. Stokbroは”First principles modeling of spin-polarized electron transport”と題して、ATKの最新機能である、スピン分極計算の適応例を発表しました。ここでは現在TMR素子として注目されているFe- MgO-Fe素子に注目し、ATKによるこの素子特性の再現結果が示されました。また、次期バージョンのATKでは、左右電極のスピン状態を指定した計算、つまり、左電極と右電極で異なったスピン状態を指定してTMR比を計算できるようになります。

Dr. Blomからは、次世代のATKのグラフィカルユーザーインタフェースである、VNL1.2に関する発表がありました。次世代のVNL1.2では、Carbon Nanotube Builderなどの新機能が加わり、輸送計算の専門家以外でも簡便にATKを使用できる環境が構築されていることが示されました。

全ての講演の資料


Atomistix workshop 講演


展示会場 ANSYS.incと隣り合わせのAtomistixブース

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